静岡・兵庫知事選めぐり混乱の自民 次期衆院選への悪影響警戒 - 産経ニュース

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静岡・兵庫知事選めぐり混乱の自民 次期衆院選への悪影響警戒

菅義偉首相(右)から手渡された色紙を掲げる斎藤元彦氏=18日、東京・永田町の自民党本部
菅義偉首相(右)から手渡された色紙を掲げる斎藤元彦氏=18日、東京・永田町の自民党本部

 自民党が、任期満了に伴う静岡県知事選(6月3日告示、20日投開票)と兵庫県知事選(7月1日告示、18日投開票)の対応に苦慮している。静岡では岩井茂樹国土交通副大臣(参院静岡選挙区)の擁立を目指す県連に対し、岩井氏が所属する竹下派(平成研究会)には慎重論が根強い。兵庫は分裂含みの様相で、9月までに行われる次期衆院選への悪影響を警戒する。

 リニア中央新幹線工事が争点になりそうな静岡県知事選をめぐっては、着工を認めていない現職の川勝平太氏が既に無所属での出馬を表明している。これに対し、県連内からは推進派とみられる岩井氏を推す声が高まり、岩井氏に出馬を要請する方針を決定。16日には県連会長の上川陽子法相らが岩井氏出馬の容認などを求める文書を二階俊博幹事長に手渡した。

 一方、岩井氏擁立が「寝耳に水」だった竹下派の幹部らは反発。同派ベテランは「要請書は本人に出すもので、幹事長に出すものではない」と釈然としない表情で語る。県連関係者は「混乱の原因は根回し不足。手順を間違えなければまとまる」と強調した。

 ただ、4選を目指す川勝氏に、平成25年の知事選で自民が擁立した候補者は大差で敗れ、前回は擁立を見送った。岩井氏出馬は派閥勢力の後退にもつながるだけに、竹下派所属議員は「勝つ見込みがあって擁立するならともかく、捨て駒では困る」と話す。

 兵庫県知事選も候補者選考が難航。党県連選対委員会は元副知事の金沢和夫氏の推薦を上申したが、県選出国会議員団が元大阪府財政課長の斎藤元彦氏を支持、党本部は12日に斎藤氏の推薦を決定した。しかし、県議団は16日に金沢氏支援を改めて確認するなど矛を収めていない。

 今年に入り、岐阜、秋田両県知事選は保守分裂選挙となり、千葉県知事選では候補者選考をめぐり県連が一時、分裂した。衆院解散・総選挙を半年以内に控え、直前の地方選で県連などの地方組織が分裂すれば、しこりが残って一枚岩になれずに総選挙で苦しい戦いを強いられることが予想される。

 22日に党本部で記者会見した斎藤氏は「兵庫県内の自民党が一丸となって支援をいただきたい。そう必ずなると信じている」と語ったが、選挙までに保守分裂を回避できるかは不透明だ。(今仲信博)