黒人暴行死の白人元警官に有罪  警察改革や人種問題などなお課題 

 裁判では犯行が差別意識に基づく行為だったかどうかについて、ショービン被告が黙秘権を行使して証言を拒んだこともあり、明らかにはならなかった。

 20日の評決直後、州地裁やフロイドさんの殺害現場の周辺では、群衆から「正義が執行された」などと歓声が上がった。全米黒人地位向上協会(NAACP)のデリク・ジョンソン会長は声明を発表。「事件の根幹に白人至上主義がある」との認識を示し、黒人の命が尊重されるまで「われわれは安心できない」と訴えた。

 今月11日にはミネアポリス近隣で、警官がスタンガンの一種「テーザー銃」で黒人容疑者を制止しようとして拳銃を誤射する事件が発生。15日には中西部イリノイ州シカゴで逃亡中に銃を捨てたヒスパニック(中南米系)の少年(13)を射殺する警察不祥事が判明し、人権団体は一層の警察改革が必要と指摘する。

 アジア系が襲われるヘイトクライム(憎悪犯罪)も相次いでいる。加害者が黒人の場合も少なくなく、マイノリティー(人種的少数派)間にある差別意識の解消も新たな課題といえる。