朝晴れエッセー

18の春 旅立ちの日に親も自立・4月21日

高校卒業後、2歳違いの3姉妹はそれぞれ県外の学校に進学した。

友人たちから県外に進学させると、そこで彼氏と出会い結婚、もう親元に帰らないと言われたことがある。うちの娘に限りそんなことはないと笑ってかえしたことが遠い昔のことのようである。

娘たちは卒業後、進学先の街で就職した。しばらくして東京都内に転職し、共同生活をするようになる。高い家賃も3人で負担するので困ることはなかった。

やがて仕事での出会いや学友などの彼氏と結婚した。それぞれ長男嫁となり子供たちにも恵まれた。義父母とは同居していないが、いずれ高齢の親を介護することになる。友人の言った通りになった。

負け惜しみではないが、娘が生まれたときからこうなると考えていた。たぶん男児が生まれても同じようになると考えたかもしれない。いずれ夫婦だけの生活になると。

妻も自覚していたのか、退職前からフィットネスクラブに通った。私も毎日ウオーキングにいそしむ。互いに太らず痩せずで健康を維持している。

子供たちを当てにしない生活を続けようと思う。いずれお世話になる介護保険制度についても勉強している。

今は財産贈与を考えていない。一人前の社会人に育てたことが親からの唯一の財産贈与だと考えている。もし私たちが旅立った後にいくらかの財産が残れば、姉妹で均等に分けてもらえばいいと思う。

18歳の春に子供たちが旅立った日に、私たちも自立を決意した。

儀間眞治 72 沖縄県西原町