第92期ヒューリック杯棋聖戦

永瀬王座が挑戦者決定戦進出 前棋聖の渡辺三冠と激突

ヒューリック杯棋聖戦決勝トーナメント準決勝で勝ち、渡辺明三冠との挑戦者決定戦に駒を進めた永瀬拓矢王座=21日、東京・千駄ケ谷の将棋会館
ヒューリック杯棋聖戦決勝トーナメント準決勝で勝ち、渡辺明三冠との挑戦者決定戦に駒を進めた永瀬拓矢王座=21日、東京・千駄ケ谷の将棋会館

将棋の現役最年少タイトルホルダー、藤井聡太棋聖(18)=王位=への挑戦権を懸けた第92期ヒューリック杯棋聖戦決勝トーナメント(本戦)の準決勝、永瀬拓矢王座(28)-中村太地七段(32)戦が21日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で指され、永瀬王座が148手で勝ち、挑戦者決定戦進出を決めた。

永瀬王座は挑戦者決定戦で、前棋聖の渡辺明三冠(36)=名人・棋王・王将=と戦う。

永瀬王座は横浜市出身。安恵照剛八段門下で平成21年、四段プロデビュー。タイトル獲得は王座2期、叡王1期の計3期。棋戦優勝は2回。今年度の成績は3勝0敗で、通算成績は397勝157敗(勝率7割1分7厘)。昨年度は自身初となる最多対局賞(69局)と最多勝利賞(44勝)を受賞した。

棋聖戦では第87期に挑戦権を獲得。羽生善治棋聖(当時)と五番勝負を戦ったが、フルセットの末に敗退した。前期は挑戦者決定戦で藤井聡太七段(現棋聖)に敗れ、挑戦を逃した。今期はシードで本戦から出場し、屋敷伸之九段(49)、菅井竜也八段(29)をそれぞれ破った。

中村七段は東京都府中市出身。故米長邦雄永世棋聖門下で18年、四段プロデビュー。タイトル獲得は王座1期。今年度の成績は1勝0敗で、通算成績は353勝223敗(同6割1分3厘)。

今期は2次予選からの出場。郷田真隆九段(50)、阿部健治郎七段(32)を破って本戦に進み、木村一基九段(47)、佐藤天彦九段(33)にそれぞれ勝利した。棋聖戦では第83期でタイトルに初挑戦した。

両者の過去の対戦成績は3勝3敗の五分。振り駒の結果、中村七段の先手で午前10時、対局が始まった。

戦型は角換わりとなった。駒組みが進む中、中村七段が29手目、31手目と連続して長考に沈み、ここまでの消費時間が1時間46分。対する永瀬王座はわずか9分。中村七段は序盤で作った馬を自陣に引き、守りを固めた。

中盤に逆転を許した永瀬王座だが、粘りの将棋で中村七段の攻勢をしのぎ切り、午後7時59分、中村七段が投了した。

持ち時間は各4時間。残り時間は中村七段1分、永瀬王座3分。