【話の肖像画】ブシロード会長、新日本プロレスオーナー・木谷高明(60)(8)猪木に学んだ目標「世界一」(2/2ページ) - 産経ニュース

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話の肖像画

ブシロード会長、新日本プロレスオーナー・木谷高明(60)(8)猪木に学んだ目標「世界一」

《エンタメ事業で2度起業した経験から学んだ3要素を戦略の軸とした。「技術」「ノウハウ」「ブランド」だ》

あれほど少年たちを熱狂させたカードゲームのブームが冷え込んでしまった。この現実に「浮き沈みに左右されているようでは市場の地盤が弱すぎる。やるべきことはまだあるのでは」と感じたのです。まずは面白いカードゲームを作るための「技術」に着目しました。技術といっても専門のクリエーターがよりマニアックなものを創ることでなく、広く一般の人々に楽しんでもらえるものを会社として開発する力があるのか、ということです。初心者を置き去りにしたマニア向けのゲームにしないよう、バランスが取れる技術を会社に植え付けたいと思いました。

次の「ノウハウ」は大会運営です。カードゲームは利用者が対戦して楽しめる環境を整えることが重要で、いわばインフラビジネス。お気に入りのキャラクターカードはソフトで、大会というハードがなければカードを集める楽しみは限られてしまいます。対戦で楽しめる大会を用意するノウハウがなければ、カードゲームの魅力を生かすことはできないと考えました。

そして最後に会社経営で最も大事な「ブランド」です。「ブシロードのカードゲームなら安心だ」という信頼感ですが、これは技術やノウハウがある程度しっかりと担保されていれば、経営が変わっても関係ありません。僕は今でもカードゲーム市場がなくなればブシロードもなくなるという覚悟で挑んでいます。起業は「儲(もう)かるから」でなく、「やりたいことを覚悟を決めてやる」との哲学でもあります。(聞き手 尾崎豪一)

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