老舗温泉旅館にオフィス、コロナ禍追い風に在京企業進出続々 佐賀・嬉野 (1/2ページ) - 産経ニュース

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老舗温泉旅館にオフィス、コロナ禍追い風に在京企業進出続々 佐賀・嬉野 

老舗温泉旅館にオフィス、コロナ禍追い風に在京企業進出続々 佐賀・嬉野 
老舗温泉旅館にオフィス、コロナ禍追い風に在京企業進出続々 佐賀・嬉野 
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 佐賀県嬉野市の嬉野温泉の老舗旅館「和多屋別荘」が、新たな形の企業誘致を進めている。客室や宴会場をオフィスに改装し、旅館従業員用の寮を進出企業の従業員に開放。昨春に東京から1社が進出してきた。新型コロナウイルス禍の影響で東京一極集中を見直す機運が生まれたことを追い風に20日、新たに在京企業4社の入居が決まった。職住近接で「温泉入り放題」をアピールし、さらなる誘致を目指す。(中村雅和)

 「旅館は1泊2食に最適化しているが、それだけをやるべきではない。旅行客にとって快適であれば、働く人にとっても最高の場所にできるはずだ」

 20日、嬉野市と進出企業4社の立地協定締結式で、和多屋別荘の小原嘉元社長はこう強調した。

 客室のオフィス転用は平成25年、3代目として社長に就いて以来、小原氏が進めてきた「旅館業イノベーション」の一環だ。約2万坪と広大な敷地に約130の客室や宴会場、テニスコートなどを持つが、稼働率が低いままの施設が少なくなかった。団体旅行依存から、個人客へと誘客のターゲットを変えていく中、収益の新たな柱としてテナント誘致を企画した。

 温泉だけでなく、嬉野茶や400年の歴史を持つ肥前吉田焼など地元産品をPRする地元有志のプロジェクト「嬉野茶(ちゃ)時(どき)」の活動を通じて知り合った東京のプロモーション会社、イノベーションパートナーズの協力も得て、単なるオフィス誘致ではなく、温泉旅館で仕事をする環境に魅力を感じた入居企業間で協業し、新たな事業を生み出す場にする-というコンセプトが固まった。