ニュースなテーマを考え議論 「月刊学ぼう」使って道徳授業 さいたま市立植竹小 菊池教諭

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ニュースなテーマを考え議論 「月刊学ぼう」使って道徳授業 さいたま市立植竹小 菊池教諭
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 産経新聞は「月刊学ぼう産経新聞」をまとめた「道徳ワークシートブック(WSB)」を作成している。このWSBを使って、さいたま市立植竹小学校の菊池健一教諭が授業を実践した。菊池教諭はWSBについて、「今日的なテーマを自分のこととして捉え、迷い、考えながら議論し意見を表明できる教材だ」と評価した。

 授業は、昨年度まで菊池教諭が在籍した同市立海老沼小学校の5年生(当時)を対象に、令和元年5月4日付の「月刊-」に載った「『命の尊さ』を考えてみよう」を使用した。内容はインフルエンザ脳症で脳死と判定された6歳未満の女児の両親が、臓器提供決断までの思いや悩みをつづった手紙を紹介した。

 菊池教諭は毎朝、新聞記事を短く紹介しているが、数日前から臓器移植や看取(みと)りなどに関する記事を取り上げていた。

 当日は、導入として菊池教諭の免許証にある臓器提供の意思表示や、校長の実父の最期に関する話をしたあと、記事を読ませた。

 指導案に従って、両親が提供について、どんなこと悩んだか考えさせた。児童からは「女児の気持ちを考えた」「本当に喜ぶのか」「まだ助かる可能性がある」などの意見があった。

 次に、両親が提供を決めた理由については「女児が生きた証し」「臓器提供は子供の命を残すことになる」「他の人を助けられる」などの発表があった。

 最後に臓器提供について意見を書かせたところ、約3分の2の児童が「提供は大事なこと」と賛成したが、3分の1は「子供を少しでも長く生かすのも命を大事にすること」などと反対した。

 菊池教諭は「子供たちは自分が両親の立場だったら、という視点を持てた」としたうえで「命の大切さと親の気持ちについて迷いながら、よく考えてくれた」と評価した。

 WSBについては「教科書だと、子供は、教師が喜ぶような『正解』を出しやすいテーマが多いが、新聞記事は自分で考え、どんな答えも正解となるので『議論する道徳』の資料として適切だ」としている。

 また、新聞記事は現在の情報も載っているので、道徳だけでなく社会科などにも活用できるとしている。◇

 「道徳ワークシートブック」「時事ワークシートブック」はご希望の教育関係者に無料で提供しています。お申し込みは「学ぼう産経新聞」のサイト(https://www.sankei.com/nie/nie.html)から。お問い合わせはNIE事務局(nie-tokyo@sankei.co.jp)。

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