最終報告で一代年寄に言及 相撲協会の継承発展を考える有識者会議

「大相撲の継承発展を考える有識者会議」の山内昌之委員長(右)から提言書を受け取る日本相撲協会の八角理事長=19日、両国国技館(代表撮影)
「大相撲の継承発展を考える有識者会議」の山内昌之委員長(右)から提言書を受け取る日本相撲協会の八角理事長=19日、両国国技館(代表撮影)

 日本相撲協会に設置された「大相撲の継承発展を考える有識者会議」の第11回会合が19日、東京都墨田区の両国国技館で開かれ、山内昌之委員長(東大名誉教授)が協会の八角理事長(元横綱北勝海)に最終報告書を提出した。

 約50ページの報告書は、外国出身力士に大相撲の伝統文化を理解させるため、師匠の指導力や協会のガバナンス(統治)の重要性を指摘した。現役時代に著しい実績を残した力士に対し、引退後に現役名のまま親方になれる「一代年寄」についても言及。現在の協会の定款に根拠となる規定はないなどとして、一代年寄の存在意義を示すものは見いだされないと論じた。

 同会議は八角理事長の諮問機関。元横綱日馬富士による傷害事件など不祥事が続き、暴力問題再発防止検討委員会から外国出身力士に対する指導方法などについて外部有識者による協議を要請され、2019年に創設した。

 委員はプロ野球ソフトバンクの王貞治球団会長や俳優の紺野美沙子さんら8人で構成。19年6月から議論を重ねてきた。