被災地陸前高田の基盤整う 市庁舎完成、町活性化課題

東日本大震災の津波で中心部が壊滅した岩手県陸前高田市に完成した市役所の新庁舎(左)。震災から10年を経て、海抜17メートルにかさ上げされた土地に建てられた=18日午後
東日本大震災の津波で中心部が壊滅した岩手県陸前高田市に完成した市役所の新庁舎(左)。震災から10年を経て、海抜17メートルにかさ上げされた土地に建てられた=18日午後

 東日本大震災の津波で中心部が壊滅し、関連死を含め1761人が犠牲となった岩手県陸前高田市の新庁舎が完成し18日、竣工式が開かれた。復興工事が進み平均約10メートルのかさ上げや住宅再建用の宅地の造成も完了、震災から10年を経て基盤が整った。一方で、人口流出が続く町の活性化が課題となっている。

 平成23年3月の震災で、海から1キロ以上離れた庁舎は津波で全壊。同年5月から内陸部の高台にあるプレハブの仮設庁舎で業務を行ってきた。

 新庁舎は鉄筋コンクリート造り7階建て。震災時より内陸に移し、土地を海抜17メートルにかさ上げした。備蓄倉庫を備え、災害時に行政機能を失わないようにした。業務開始は5月6日。

 震災で全職員の約25%にあたる111人が犠牲となった。庁舎敷地には職員の慰霊碑が建てられる他、遺族が犠牲となった職員の名を記す刻銘碑の設置を目指している。

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