ドラマ「華麗なる一族」 向井理「芝居が変わる経験」 18日からWOWOW

「華麗なる一族」で長男、鉄平役を演じる俳優の向井理
「華麗なる一族」で長男、鉄平役を演じる俳優の向井理

 高度成長期の日本を舞台に人間の欲望と愛憎を描いた「連続ドラマW 華麗なる一族」が18日から、WOWOWで放送される。富と権力の拡大を図る銀行頭取の万俵(まんぴょう)大介と、鉄鋼会社の専務として理想の実現に燃える長男、鉄平との確執が物語の柱となる。過去に何度も映像化された山崎豊子の名作で今回、鉄平を演じる向井理(39)は出演を通じ、「芝居が変わる経験をした」と語る。

 関西で銀行を中心に多くの事業を手掛ける万俵コンツェルンの繁栄と崩壊が描かれるドラマ。向井がふんする鉄平は、グループ企業の阪神特殊製鋼の専務として設備投資を計画して会社の飛躍を期す。だが、鉄平を実子ではないのではないかと疑念を抱く父、大介はたびたび妨害を仕掛ける。

 今回の出演について「とても有名な作品だし、映像化も何回もされている。その作品の大事な役柄に呼んでいただいて純粋にありがたい」と話す向井。鉄平の人物像を「良くも悪くも熱くてまっすぐな一本筋の通った人。いい面では信頼されて人間関係を構築しやすいと思うが、反面信じすぎてだまされやすいのかなと思います」と分析する。

 役作りにあたっては、「細かいところを詰めていく作業が多かった」と振り返る。鉄鋼業界に関する資料を読み込んだほか、特殊な家庭で育って当時としては珍しい留学経験のある鉄平の人物像も踏まえて、セリフの表現方法を考えたという。

 撮影では「本当に短いシーンですけど、それを経験するとしないのでは芝居が全然変わったんじゃないかと思います」と振り返る貴重な体験もした。

 万俵家が集まって食事をするシーンで、物語に実際に登場する志摩観光ホテルでロケが行われた。原作者の山崎が幾度も泊まり、執筆に使用した机や椅子が展示されている。「全12話で1年ぐらいの話ですが、そこに来る過程も背負って描かないといけない。(万俵家は)毎年の正月をあのホテルで過ごすという生活をしている。それを1回でも経験するだけで説得力が全然違う。本当にありがたいですね」と感謝する。

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