日米首脳対面 友好どう構築 歴代はゴルフ外交…不信招く発言も

菅義偉首相、バイデン米大統領(AP)
菅義偉首相、バイデン米大統領(AP)

 菅義偉首相とバイデン米大統領の初の対面会談が行われる。歴代首脳の初顔合わせでは、ゴルフや別荘でのもてなしを通じた「友好」が演出されてきた。新型コロナウイルス禍の今回は行事を最小限に抑えるが、菅首相がバイデン氏とどう信頼関係を構築するかも注目される。

 トランプ大統領と蜜月関係を築いたのが安倍晋三首相だ。2017年2月の初会談後、トランプ氏の別荘があるフロリダ州パームビーチを訪れ、共通の趣味であるゴルフをしながら国際情勢を話し合った。両氏のゴルフは通算5回に及び、関係を深める舞台となった。トランプ氏は退任する安倍氏に「歴代の首相で最も偉大」と賛辞を贈った。

 ゴルフ外交の系譜は安倍氏の祖父、岸信介首相とアイゼンハワー大統領にさかのぼる。1957年6月、ワシントン近郊でプレー。スコアは岸氏が「99」、アイゼンハワー氏が「74」だった。会談では「日米新時代」が打ち出され、旧日米安全保障条約の改定に道筋をつけた。

 2001年6月、ブッシュ(息子)大統領は初訪米した小泉純一郎首相をワシントン郊外の大統領別荘「キャンプデービッド」に招いた。小泉氏は贈られた野球ボールをブッシュ氏にトス。日米友好を印象付けた。

 首脳の発言が波紋を広げたこともある。1981年5月の鈴木善幸首相とレーガン大統領の会談は、共同声明に初めて日米を「同盟関係」と明記する成果をあげた。しかし、鈴木氏はその後の記者会見で「軍事的意味合いはない」と述べ、米国の不信を買った。

 2009年11月、オバマ大統領と2度目の会談に臨んだ鳩山由紀夫首相は「トラスト・ミー(私を信じて)」と語りかけたが、結果として米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題の漂流を招いた。オバマ氏は回顧録で「感じは良いが厄介な同僚だった」と鳩山氏を論評している。(石鍋圭)