【知っ得News】福島の魚介、中華の技法でおいしく 都内の中華料理店「馥香」が新メニュー提供  - 産経ニュース

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福島の魚介、中華の技法でおいしく 都内の中華料理店「馥香」が新メニュー提供 

【知っ得News】福島の魚介、中華の技法でおいしく 都内の中華料理店「馥香」が新メニュー提供 
【知っ得News】福島の魚介、中華の技法でおいしく 都内の中華料理店「馥香」が新メニュー提供 
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 東日本大震災から10年を迎えた福島県の漁業・水産業の復興を応援しようと、東京都台東区の中華料理店「馥香(フーシャン)」が、「常磐もの」と呼ばれる同県産の水産物を使った魚介料理を提供している。同店は今年3月に開かれたイベント「第2回ジャパン フィッシャーマンズ フェスティバル 発見!ふくしまお魚まつり by デリバリー&テイクアウト」(主催・同実行委員会)に参加。これを機会に、常磐ものを使った中華料理の新メニューを考案し提供することにした。

 「いろいろな中華料理の技法を駆使して食材の味を引き出すのが腕の見せどころ。福島の魚介の新しいおいしさを堪能してほしい」

 こう語るのは、同店のオーナーシェフ、高木秋廣さんだ。

 3月のイベントは新型コロナウイルス感染防止に配慮した新しい形の食フェスとして開催。都内3カ所の飲食店を拠点とし、デリバリーとテイクアウト限定で福島の魚介料理を提供した。同店は拠点の一つとして参加し、高木さんも調理に腕を振るった。

 高木さんは、台湾の有名店で修業し都内のホテルで料理長を務めた後、同店を開業した。上海料理の名店として人気があり、海鮮料理を得意としている。

 イベントではヒラメやアナゴ、シラウオ、ホッキ貝のほか、同県の阿武隈川の清流で養殖されたブランド魚の「メイプルサーモン」を使った海鮮丼などを提供。イベント終了後、これらの食材を中華のメニューに取り入れた。

 現在、単品メニューとして提供しているのは、「白魚と海鮮入りゆば巻き揚げ」「平目と豆腐の蓮の葉包み蒸し」「アナゴ入りチャーハン」の3品。このほか、ランチメニューで「メイプルサーモンの中華グラタン」「メイプルサーモンのホイル包み揚げ」を提供している。

 高木さんは「ゆば巻き揚げは、シラウオのふんわりとした食感と淡泊な味わいが楽しめるよう工夫した。ヒラメは蓮の葉で香りづけすることで味を引き立てた。中華グラタンは、ココナツミルクとサーモンの相性が抜群にいい」と、新メニューに自信を示す。

 親潮と黒潮がぶつかる同県から茨城県の沖合で取れた魚介類は「常磐もの」と呼ばれ、市場で高く評価されてきた。ただ、福島県の沿岸漁業は震災と東京電力福島第1原子力発電所事故から10年を迎えた3月に、日数や時間を制限した試験操業がようやく終了。本格操業に向け徐々に水揚げ量を増やしていく移行期に入ったばかりだ。一方で、13日に政府が同原発にたまっている処理水の海洋放出を決定し風評被害が懸念されている。

 高木さんは「おいしくて、しっかりと安全性が確認された食材なら使うことに躊(ちゅう)躇(ちょ)はない。福島は海山の幸が豊富で、新メニューを考案するのはお手の物。料理人として復興の役に立てればうれしい」と話している。

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 馥香(フーシャン)

 所在地 東京都台東区柳橋2の14の2 アリス・マナーガーデン浅草橋1F

 電話 03・5833・6555  ホームページ https://www.fuxiang.jp/