米シカゴ市で警官が銃を捨てた少年を射殺 警察改革を求める声

 【ニューヨーク=平田雄介】米中西部イリノイ州シカゴ市で3月29日、市警の警官(34)が発砲事案で追跡中の少年(13)を射殺する事件があり、市の監察担当部門は15日、警官のボディーカメラの記録を公開した。撃たれる直前、少年が両手を挙げて振り向く様子が映っており、すでに銃を捨てていた。

 少年はアダム・トレドさん。遺族の弁護士は会見で「警官は丸腰の人間に発砲しないよう訓練を受けている」と語り、不適正な職務執行だったと非難した。

 警官がトレドさんが銃を捨てたのを認識していたかどうかは不明。ボディーカメラは、警官がすぐに救急車を呼び、倒れたトレドさんに駆け寄って「逝かないでくれ。今、誰かが救急箱を持ってくる」と声をかける様子も記録していた。

 米国では11日に中西部ミネソタ州ブルックリンセンター市で警官が容疑者を射殺する事件が発生。19日には近隣ミネアポリス市の州地裁で人種差別への抗議運動「ブラック・ライブズ・マター」(黒人の命も大切だ)が広がる契機となった警官によるジョージ・フロイドさん殺害事件の最終弁論が予定され、警察改革を求める声が上がっている。

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