羽生SP2位、今季最高107・12点 世界選手権の「リベンジしたい」

男子SPの演技を終えポーズをとる羽生結弦=丸善インテックアリーナ大阪
男子SPの演技を終えポーズをとる羽生結弦=丸善インテックアリーナ大阪

 フィギュアスケートの世界国別対抗戦は15日、丸善インテックアリーナ大阪で開幕し、男子ショートプログラム(SP)で羽生結弦(ANA)は2種類の4回転ジャンプを決めて2位となった。

 四方八方から降り注ぐ拍手に、演技を終えた羽生は深々とおじきをして応えた。今季自己ベストの107・12点。リンクのそばで見守った日本チームにはピースサインをしてアピール。「やれることはやったと思っている」とうなずいた。

 新型コロナウイルス禍の世の中が少しでも明るくなるように、と選んだロックナンバーのSP。冒頭の4回転サルコーを華麗に決めると、勢いに乗った。続く4回転-3回転の連続トーループも高い出来栄え。最後のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は、着氷で頭が氷につきそうになるほど体勢を崩したものの、なんとか耐えた。

 新型コロナが再拡大する大阪での開催とあっても、演技で「希望の光」を届けようと出場を決意した。きっかけとなったのは3月の世界選手権。帰国時に空港で「勇気をもらいました」などと声をかけてもらったといい、「それが自分へのご褒美だった」。自身がコロナの感染源になってはいけないとの思いは持ちつつ、「誰かの中に残るような演技をすべきだと思ってここにいる」と力を込めた。

 4年ぶりの頂点を狙った世界選手権は3位だった。「リベンジしたい気持ちも少なからずある。成長したなと思える演技ができるように、自分に集中したい」。さまざまな思いを胸に16日のフリーも躍動する。(久保まりな)