新茶シーズン到来、静岡茶市場で新初取引 - 産経ニュース

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新茶シーズン到来、静岡茶市場で新初取引

新茶の品質を確かめる茶商ら=14日、静岡市葵区の静岡茶市場(岡田浩明撮影)
新茶の品質を確かめる茶商ら=14日、静岡市葵区の静岡茶市場(岡田浩明撮影)

 「お茶どころ・静岡」の新茶シーズン到来を告げる新茶初取引が14日、静岡茶市場(静岡市葵区)で開かれた。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で式典を中止しており、2年ぶりの開催。今年は天候に恵まれて生育が順調なため、これまでで最も早い初取引となった。

 この日午前7時過ぎ、取引開始のベルを合図に、マスク姿の農協関係者や茶商らがそろばんを使い、価格交渉を開始。取引が成立すると、威勢よく手をたたく「手合わせ」の音が会場のあちこちで響いた。静岡茶市場によると、取扱量は県内茶3294キロ、鹿児島県など県外茶1万5175キロ。1キロ当たりの平均単価は県内茶4207円、県外茶2105円だった。

 最高値をつけたのは、富士宮市で生産された手もみ茶で1キロ当たり108万円。仕入れた富士宮富士山製茶合同会社の土井貴代表社員は「いい色に染まっている。フレッシュな感覚が最も強いのが手もみ茶で、初取引をきっかけに茶業振興につなげたい」と語り、今後はインターネットなどで販売する予定だ。

 静岡茶市場の内野泰秀社長は記者会見で「爽やかな味と香りが出ており、消費者に喜んでもらえる。幸先の良いスタートが切れた」と総括した。

 静岡県が、令和元年の茶の売り上げに相当する「産出額」で鹿児島県に首位の座を明け渡したことについては「鹿児島とか静岡とか言っている場合ではなく、いかに消費者にお茶をたくさん飲んでもらえるかを考える必要がある」と強調した。