兵庫・佐用町の利神城跡、登山ガイドツアー開始

本丸天守跡を望む三の丸跡で利神城跡についての説明を聞く参加者ら=兵庫県佐用町
本丸天守跡を望む三の丸跡で利神城跡についての説明を聞く参加者ら=兵庫県佐用町

 約20年間にわたり入山が制限されてきた国史跡の山城「利神(りかん)城跡(じょうせき)」(兵庫県佐用町)の規制が緩和され、地元の山城ガイドによる登山ガイドツアーが13日、スタートした。県内外から参加した山城ファンらがさっそくその魅力を満喫した。

 ツアーの主催は、地元有志らでつくる「佐用山城ガイド協会」。初日のこの日は6人が参加し、ガイド6人が随行した。一行は、利神山(標高373メートル)の麓にある宿場町・平福を出発し、細い尾根筋や「堀切」と呼ばれる山城遺構などを含む険しい山道を経て、本丸天守跡を望む三の丸までを約1時間かけて登った。

 ガイドは、三の丸や途中のポイントなどで築城の歴史や宿場町の特徴などを説明。尼崎から長女と参加した会社員の女性(51)は「ずっと行きたいと思っていた山城。登ったかいのある光景ですね」と満足そうだった。

 同協会の春名政男会長(71)は「地元としてもこの日を待ち望んでいた。このツアーで、利神城の魅力を全国にしらしめたい」と意気込んでいた。

 利神山の頂上付近を中心に遺構が残る利神城跡は、石垣や登山道の崩落の危険性が高まったため、町が平成13年に入山しないよう要請を開始。30年からは国史跡の管理者として入山禁止措置を取ってきた。

 しかし、登山再開を希望する声が大きくなり、町は昨年度、応急対策工事に着手。整備を終えた三の丸跡までのエリアについて、山城ガイドの同伴で入山を認めることにした。

 同協会のツアーは、3~12月の第1~3火曜(午前10時~午後3時)に開催。ウェブサイトで予約を受け付け、参加料は2500円(保険料込み)。問い合わせは町商工観光課(0790・82・0670)。