400年前築造か 皇居で江戸城の石垣出土 当時の姿そのままに

【三の丸尚蔵館発掘現場から江戸城石垣】発見された石垣=13日、東京都千代田区(三尾郁恵撮影)
【三の丸尚蔵館発掘現場から江戸城石垣】発見された石垣=13日、東京都千代田区(三尾郁恵撮影)

 東京都千代田区は13日、皇居・東御苑内にある三の丸尚蔵館の建て替え工事に伴う発掘調査で、約400年前の江戸時代初期とみられる江戸城の石垣が見つかったと発表した。区によると、現存する石垣の中でも最古級で、築造されて数十年で埋められたとみられる。区の担当者は「当時の姿を残す珍しい遺構」と説明している。

 見つかった石垣は幅約16メートル、高さ約4メートル。現場周辺は、17世紀初頭の江戸城を描いた絵図では堀と曲輪(くるわ)の境目として表現されているが、17世紀中ごろ以降の絵図では堀の形が変わって堀の中に位置しており、構造物は見られない。

 区によると、こうした絵図や陶器のかけらなどの出土遺物から、石垣は慶長末~元和期(1610~20年ごろ)に築造された可能性があるという。その後、堀底の地中に埋められ、現在まで残されたとみられる。

 発掘に携わる区文化振興課の相場峻(しゅん)さんは、「(今回の石垣は)後世に修復や改修を受けずに、最古級の石垣がそのまま残されている点で貴重だ」と話した。

 関係者によると、発掘現場は2月に天皇陛下が皇居を訪れた際に視察されたこともあるという。石垣は遺構保存のため、調査終了後は埋め戻され、一般公開の予定はない。