ケイコ氏が2位に浮上 ペルー大統領選、決戦投票へ前進

11日、ペルー・リマで投票後に報道陣の取材に応じるケイコ氏(ゲッティ=共同)
11日、ペルー・リマで投票後に報道陣の取材に応じるケイコ氏(ゲッティ=共同)

 【ニューヨーク=平田雄介】南米ペルーの大統領選は12日、選挙管理当局による集計作業が進み、開票率88・8%の段階で、日系2世のフジモリ元大統領(82)の長女で保守派のケイコ氏(45)が得票率13・25%で2位に浮上した。当選に必要な過半数の票を得る候補はいない見通し。18・88%で首位に立つ急進左派の小学校教師、カスティジョ氏(51)とともに、ケイコ氏が6月6日の決選投票へ前進した。

 カスティジョ氏は教職員組合出身。所属政党は「社会主義左派」を名乗り、選挙戦で天然資源の国家管理強化を唱える同氏を「共産主義者」と呼ぶ有権者も。

 3月の世論調査では支持率が4%未満で当選圏外にいたが、急速に支持を伸ばした。出口調査では、憲法改正や新型コロナウイルスで大きな打撃を受けた貧困地域の強化といった公約を支持する人が多かった。

 一方のケイコ氏は、1990~2000年に大統領を務めた父、フジモリ氏の抜群の知名度を生かし、選挙戦を展開。有権者に「父が国を救ったように、今度は私があなた方の健康と雇用を守る」と訴えてきた。

 ただ、今年3月に2011年と16年に出馬した大統領選の選挙資金をめぐるマネーロンダリング(資金洗浄)の罪で禁錮30年10月を求刑された。ケイコ氏は否認しているが、エリート政治家の汚職を象徴する候補となり、イメージが悪化。事前の世論調査では拒否感を示す有権者が主要候補の中で最も多かった。