竹島を考える

日本に注文つける丁首相こそ歴史歪曲の試み 

韓国の丁世均国務総理(首相)。SNSを通じ、日本の教科書に竹島が記述されることを非難した(聯合=共同)
韓国の丁世均国務総理(首相)。SNSを通じ、日本の教科書に竹島が記述されることを非難した(聯合=共同)

文部科学省は3月30日、2022年度から使用する高等学校1年生用の社会科教科書に竹島が記述されるとした。これに対し韓国の丁世均(チョン・セギュン)国務総理(=首相)はSNSを通じ、次のように日本政府に注文をつけた。

「過去の誤りを反省する時、はじめて新しい未来が開かれる」「独島(竹島の韓国側呼称)は歴史的、地理的、国際法的に明白な大韓民国の領土」であり、「過去も現在も未来も変わらず大韓民国の領土」だ。それに「日本の侵略でなされた『強制動員』と日本軍『慰安婦』は、決して隠すことのできない歴史的事実」である。日本には「国際社会の責任ある一員として、歴史歪曲(わいきょく)の試みを直ちに撤回し、真の反省を土台にして、関係改善と東北アジアの平和と協力に参加」すべきだ。

歴史的事実を隠して日本に反省求める韓国

この種の発言は、今日では韓国側の公式見解となり、竹島問題が起こるたびに繰り返されてきた。だが「過去の誤りを反省」していないのは日本ではない。竹島は歴史的に韓国領であった事実がなく、竹島の不法占拠を続けるのは韓国政府だからである。

現に竹島を韓国領とする人々が根拠とする唯一の文献は、その編纂(へんさん)の過程で原典を改竄(かいざん)したもので、証拠能力がないからだ。

1770年に編纂された朝鮮の政書『東国文献備考』の「輿地考」では、地理書の一つ『輿地志』を引用して「于山(ウサン)島は日本の所謂(いわゆる)松島(現在の竹島)である」と記述されている。だがそれは、「于山は倭(日本)の松島だ」と供述した安龍福(アン・ヨンボク、江戸時代に日本へ密航した朝鮮の漁民)の証言が基になっている。『輿地志』が原典とした書物にあった「一説に于山島と欝陵(うつりょう)島は同じ島である」という部分を書き換えたのだ。