コロナ禍授業、全国初の防災アプリ活用 東京・江戸川区の小中学校 - 産経ニュース

メインコンテンツ

コロナ禍授業、全国初の防災アプリ活用 東京・江戸川区の小中学校

リモート防災学習の教材「おうちや学校で防災を学ぼう!地震編」では、小学校の学年別に防災について画像や文字で解説したり、クイズを出したりしている(東京消防庁提供)
リモート防災学習の教材「おうちや学校で防災を学ぼう!地震編」では、小学校の学年別に防災について画像や文字で解説したり、クイズを出したりしている(東京消防庁提供)

 防災情報などを発信している東京消防庁の公式アプリが、江戸川区などの小中学校の授業で5月から活用される。同庁によると、消防機関の公式アプリを教育現場で活用するのは全国初の試みだという。新型コロナウイルスの影響で、大人数での防災訓練の実施が難しい中、児童や生徒の防災・防火についての意識を高めてもらうのが狙い。「将来起こり得る大災害に対応できる力を養ってほしい」。消防担当者も期待を込める。

 公式アプリでは、登録した自宅や学校近くなどの大雨・強風といった気象から地震、火山の情報が分かるほか、地震が発生した際の避難方法や身の守り方などを紹介する。

 また、119番通報の掛け方や、消火器の使い方、実際の防災訓練で体験する内容も東京消防庁の職員らがストーリー仕立ての動画で分かりやすく解説するなど充実した内容になっている。

 こうした点に、区の消防担当者が着目。新型コロナの感染拡大で、大人数で集まることが難しくなり、多くの学校で普段通りの防災教育ができなくなっていることを踏まえ、授業でアプリの活用が決まった。

 国が進める学校教育のデジタル化政策「GIGAスクール構想」で小中学生に1人1台配布される学習用のタブレット端末を活用。計103校の端末約5万台にアプリをインストールし、5月から授業に取り入れるという。

 首都直下型地震も高い確率で発生が予想されるなどしており、アプリ内の教材「リモート(遠隔)防災学習」を主に活用して、児童・生徒の防災意識を高めることを目指すとしている。

 区の消防担当者は「知ってほしい最低限のポイントがまとめられ、手軽な防災ツールとして幅広く活用できる。子供たちに少しでも防災に興味をもってもらい、将来起こりうる大災害に対応できる力を養ってほしい」と話している。(王美慧)

 GIGAスクール構想 令和元年度から国が進める学校教育のデジタル化政策。「GIGA」はGlobal and Innovation Gateway for Allの略。小中学生に1人1台の学習用タブレット端末を支給し、オンライン学習に活用する。当初、令和5年度までに学習用タブレットを配備する予定だったが、コロナ禍でも教育機会を確保できるよう、計画を前倒しした。