立憲民主党の福山哲郎幹事長は13日、政府が東京電力福島第1原発の処理水を海洋放出することを決めたことについて「海洋放出ありき」と批判した。増え続ける処理水をどのように解決すべきか問われると「あらゆる方策について科学的見地に基づき、まずは探求すべきだ」と述べた。国会内で記者団に語った。
福山氏は国民や福島県民への説明が十分に行われていないと主張。海洋放出は30~40年続く見通しだと指摘し、「国民の理解も進んでいない。風評被害対策の具体策もなし。こうした状況での放出決定は非常に遺憾だ」と述べた。
解決策については「まずは探求すべきだ」と強調。同原発で処理水の保管限度が近づいている問題は以前から課題だったと指摘し、「なぜこれまで何もしなかったのか。国民の理解を得る努力をしたのか」と政府の対応を疑問視した。