南米エクアドル大統領選 右派のラソ氏が勝利

エクアドルのギジェルモ・ラソ大統領(AP)
エクアドルのギジェルモ・ラソ大統領(AP)

 【ニューヨーク=平田雄介】南米エクアドルで11日、大統領選の決選投票が投開票され、3度目の挑戦となる右派のギジェルモ・ラソ元銀行頭取(65)が、反米左派のコレア前大統領が推したアンドレス・アラウス元知識・人的能力調整相(36)に勝利し、初当選を果たした。

 アラウス氏が同日夜、敗北を認めた。選挙管理当局によると、開票作業はほぼ終了し、得票率はラソ氏が52・5%、アラウス氏が47・5%。ラソ氏は5月24日、モレノ大統領の退任に伴い、新大統領に就任する。任期は4年。

 ラソ氏はカトリック保守組織の出身。モレノ氏の敷いた親米・市場経済の立場に近いとされる。選挙戦では「雇用創出や最低賃金の引き上げ、外国投資の誘致に力を入れる」と訴えた。

 モレノ氏はコレア前政権時代に膨れ上がった対中国債務の返済で米国の協力を得て、中国の影響力の排除を図った。ラソ氏の米中への対応が注目される。

 2月の第1回投票ではアラウス氏が首位に立ち、ラソ氏が2位。このため、2018年以降、メキシコやアルゼンチン、ボリビアで相次いだ左派政権誕生の波がエクアドルにも押し寄せるとの見方があった。