浪速風

メジャーは「笑顔」が取る

東日本大震災からちょうど10年の節目の今年、日本に帰ってきたプロ野球・楽天の田中将大(まさひろ)投手に「持ってる」と書いたが、こちらはもっと「持って」いた。眠気も吹っ飛ぶ勝利。松山英樹選手が男子ゴルフのメジャー、マスターズ・トーナメントを制した

▶昨年に全英女子オープンで優勝し、日本人として42年ぶりのメジャー制覇を成し遂げた渋野日向子選手もすごかったが、こちらは日本男子初である。知られたことだが、10年前の4月、東北福祉大の学生だった松山選手はアマチュアでマスターズに初出場した。その1カ月前に震災が起き、迷った末の出場だった

▶結果は日本人初のベストアマ。「心」で得た勝利だろう。よく心技体といわれるが、その後、技は一級、世界に挑戦する中で体も充実した。あとは心。自分に厳しく試合中はあまり笑顔も見せないタイプだったが、今日は終始なごやかでミスをしても笑顔だった。そんな心が勝利を引き寄せた。