大津市の未就学児いじめ問題 第三者委が初会合(1/2ページ) - 産経ニュース

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大津市の未就学児いじめ問題 第三者委が初会合

第三者委員会の初会合後、記者団の取材に応じる春日井敏之委員長=12日
第三者委員会の初会合後、記者団の取材に応じる春日井敏之委員長=12日

 小学1年の児童(6)が大津市立保育園に通っていた当時、性別に違和感を抱えていることが原因で他の園児からいじめを受けて不登園になったとされる問題をめぐり、弁護士らでつくる第三者委員会が検証に乗り出した。12日の初会合に出席した母親(36)は児童が「たすけて。おねがい」とつづった手紙を提出し、「被害者に寄り添った調査、検証を心から願っている」と語った。

 初会合は大津市役所で非公開で開かれた。委員長の立命館大大学院の春日井敏之教授は冒頭、「事実の確認と園や市の対応の検証、そして同じような事態を繰り返さないための提言をしていきたい」と強調した。

 この日、意見陳述した母親は「今も心の傷がつらく、苦しく、(夜中に)何度も泣いて起きてしまう。新1年生に進級したが、吐き気をもよおし、教室に入れない」と現在の状況を説明。児童はいじめを受け続けたことにより、適応障害の症状に悩んでいるという。

 また、母親は児童自らがつづった手紙計3枚を提出した。手紙には「ぼくだけのびょうきなおしておねがい」「学校にいきたい。ともたちほしい」(原文まま)などと記されている。

 母親らによると、児童は平成31年4月に、保育園に途中入園した。戸籍上は男だが、自身の性別に違和感を抱いており、女児用のスカートを着用するなどしていたことから、他の園児から暴力や暴言などのいじめを約1年半受け、不登園状態になった。母親はその間、市や園に相談したが、「じゃれ合い」などと言われたほか、未就学児であることを理由に、いじめには当たらないとして、対応してもらえなかったとしている。