原発処理水めぐり中国「深刻な懸念」伝達 - 産経ニュース

メインコンテンツ

原発処理水めぐり中国「深刻な懸念」伝達

東京電力福島第1原発の敷地内に林立する処理水などが入った円筒形のタンク。奥は3号機建屋=2020年8月、福島県大熊町
東京電力福島第1原発の敷地内に林立する処理水などが入った円筒形のタンク。奥は3号機建屋=2020年8月、福島県大熊町

 【北京=三塚聖平】中国外務省は12日、日本政府が東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出の方針を13日にも正式決定することについて、外交ルートを通じて日本側に「深刻な懸念」を伝達したと発表した。「責任ある態度で慎重に対処するよう求めた」としており、中国側は日中間の新たな争点にする考えとみられる。

 中国外務省は趙立堅(ちょう・りつけん)報道官名の談話で、処理水の処分問題について「国際的な共同利益と、周辺国の直接的な利益に関わる」と主張。その上で「現在、国際世論は日本の決定に大変注目し、広く疑義や反対を表明している」との見方を示した。

 また、日本に対して「いつも他国に国際責任を履行するよう求めている。見て見ぬふりや、聞き捨てにすることは許されない」と強調した。

 日本が米国と対中連携を深め、台湾や香港、新疆(しんきょう)ウイグル自治区などの問題で中国を批判していることへの意趣返しとみられる。近く行われる日米首脳会談の内容次第では、処理水の処分問題で対日圧力をさらに増す可能性もある。