正論

「CO2自滅」で中国に敗れる愚 キヤノングローバル戦略研究所研究主幹・杉山大志

気候変動対策推進のための有識者会議で発言する菅義偉首相(手前から2人目)=3月31日午後、首相官邸(春名中撮影)
気候変動対策推進のための有識者会議で発言する菅義偉首相(手前から2人目)=3月31日午後、首相官邸(春名中撮影)

米国では温暖化対策に熱心なバイデン政権が誕生し、早速4月22日から気候変動サミットを主催することになった。これに前後してバイデン政権は野心的なCO2削減目標を発表すると臆測されている。オバマ政権がパリ協定合意時に提出した数値目標は2005年を基準として25年までに26%ないし28%の削減というものだったがこれを深掘りするというものだ。

≪米国に梯子を外される≫

日本でも、米国に合わせて数値目標を深掘りしようという意見がある。日本はいつも米国と横並びにしてきた。1997年に京都議定書に合意した時は米国の7%より1%だけ少ない6%だった。2015年にパリ協定に合意した時は米国と同じ26%だった。ちなみに基準年等の勘定方法が違うので数字の意味は全く異なる。見掛け上の数字と知りながらここまで合わせる涙ぐましさだ。

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