川崎・遠野、J1通算300勝に貢献 22歳有望株「役目を果たせた」 

川崎-鳥栖 後半、決勝ゴールを決め、祝福される川崎・遠野(右から2人目)=等々力
川崎-鳥栖 後半、決勝ゴールを決め、祝福される川崎・遠野(右から2人目)=等々力

 サッカーの明治安田生命J1リーグは7日、首位の川崎が遠野のゴールで鳥栖に1-0で競り勝ってJ1通算300勝を挙げた。

 川崎にまたしても楽しみな若手が台頭しつつある。鳥栖との上位対決で決勝点を奪ったのは、3月に22歳になったプロ2年目のFW遠野。途中出場で値千金のゴールを決め、「点を取ってこいといわれてピッチに送り出されたので役目を果たせた」と喜んだ。

 鳥栖が退場者を出した直後の後半20分だった。シミッチがペナルティーエリア内へパスを送る。レアンドロダミアンがスルーして流れてきたボールをゴールへたたき込み、「いいところに転がってきたので決めるだけだった」と均衡を破る今季2点目を振り返った。

 エリートではない。高校卒業後、JFLのホンダFCに3シーズン在籍。2019年天皇杯で8強入りに貢献した働きを認められて20年から川崎へ移籍した。プロ1年目は武者修行に出たJ2福岡で11得点を奪い、J1昇格を置き土産に最強クラブへ復帰した。

 独走優勝した昨季に唯一勝てなかった鳥栖を下し、クラブはJ1通算300勝に到達した。節目の勝利をたぐり寄せたのは、これからチームを背負っていく期待の若手。東京五輪世代のアタッカーは、「もっと自分の良さを出していきたい」と飛躍を誓っていた。(奥山次郎)