朝晴れエッセー

せ・ん・せ・い 4月7日

4月から念願の小学校の先生になる孫娘。スーツやカバン、時間割表つきの手帳などウキウキしながら準備している。

思えば彼女が小学1年生のとき、国語の教科書に『はるのゆきだるま』があった。

お花がいっぱい咲く春を見たいと思っていた雪だるまさん。せっかく春がきたのにそのときはもうとけてしまっていたというお話の中に、土手のふきのとうやつくしがでてきて「ふきのとうってどんなん」と質問された。

写真をみせて説明しても分からない。そこで友達の家にふきのとうが出ていたので根付きのままもらってきて、ニオイスミレやアリッサムと一緒に平鉢に植え教室に届けた。

担任のF先生はたいそう喜び、学級通信に載せたり「りなのおばあちゃんへ」というお礼の手紙をクラスの全員に書かせて冊子にまとめてくれた。

表紙にする画用紙のカラーをりなに選ばせ、ピンク大好きだからピンクを選ぶだろうとみていたら、ふきのとうの若草色だったので感心したと先生が褒めてくれた。

初めての担任の大好きな先生。「大きくなったらF先生みたいな先生になりたい」とキラキラ目を輝かせていたことを思い出す。

ようやく叶(かな)えた幼い頃からの夢、さあ胸張って力強く歩み出せ。実社会では思いがけない困難もあるだろうが先輩諸先生のご指導を仰ぎながら、大好きなかわいい子供たちの心に残る先生になってほしい。

おばあちゃんの切なる願いです。

常松えみ子 74 堺市西区