海外からの荷物が届かない? もしかすると「海底に沈んでいる」かもしれない

基本的にパラメトリック横揺れが発生することは、めったにない。しかし、積み荷を満載したコンテナ船にはこの現象が起きやすいと、オナスは言う。まさにいま、その条件が満たされてしまったということだ。

横揺れの影響を受けにくい船を設計し、乗組員たちに揺れを抑えるためのトレーニングを施そうとすれば、業界全体がその時間とコストを負担することになる。船舶の耐航基準作成を管轄する国際海事機関(IMO)は、この問題の解決策を検討中という。

求められる規制の見直し

太平洋上でこれらのコンテナ船に何が起きたのかを正確に知ることができるのは、数カ月あるいは数年先になりそうだ。「調査はまだ進行中であり、長期に及ぶでしょうね」と、海上保険会社WK Websterのマイケル・ハードは言う。同社は最近発生したコンテナ流出事故の多くを担当しており、彼は災害復旧および貨物事故部門の責任者だ。一部の案件は訴訟に発展する可能性が高いと説明しながらも、彼はそれ以上の言及を避けている。

当面、エンジニアたちは事故に関する資料すべてを精査することになるだろう。その様子を背後から見守るのは、船会社、保険会社、そして商品である積み荷を失った企業の代理人を務める弁護士たちである。

規制当局も同様の関心を寄せるべきだと、コンサルタントのジェンセンは訴える。船にコンテナをしっかり固定するための規制をいくつか見直す必要もあるかもしれない。「なぜこんな事故が起きるのか、ぜひ知りたいと思っている人がたくさんいるはずです」と彼は言う。

海の底に潜ったら、ほかにはどんなものが見つかるだろうか。物流とサプライチェーン関連のデータを分析しているFreightWavesの海上貿易アナリストがある業界誌に語ったところによると、損失を被った企業にはイケア、キッチン用品で知られるWilliams Sonoma、アディダス、プーマ、玩具メーカーのハズブロも含まれているという。

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