朝晴れエッセー

「サクラサク」・4月3日

私の知っている楽しい場所、そこは受験の日、戦場だった。

兄は私立の中高一貫校に通っている。小学1年生の頃から毎年、私は兄の文化祭を訪れていた。建物のきれいさ、制服のかわいさ、生徒たちの楽しそうな姿、全てが私を引きよせた。

そして、本番。やれることは全部やった。塾の先生たちからの熱いエールを胸に私は門をくぐった。

そこは戦場だった。

席にすわった。まわりの人たちは私の友達になる人なのだと言いきかせ、敵視しないようにした。

結果はその日の夜7時に出る。私は午後も違う中学の受験があったため、終わる頃にはもう結果が出ていた。いつ見るかで悩んだが夕食を食べたあとにした。

結果は合格だった。

すぐに塾、祖父母に電話をかけた。みんな喜んでくれた。

ただ、次の日お守りで受けた中学に落ちたことを知らされた。絶対に受かると言われていたのに。私は第一志望の中学校に導かれていたのだと強く思った。

某中学の校長先生はこう言っていたらしい。「行った学校が一番いい学校なんです」と。不合格だった人、合格だった人、受験していない人。あなたの心に「サクラサク」

矢野詩万 12 東京都北区