群馬県は、スマートフォンの無料通信アプリ「LINE(ライン)」を用い、新型コロナウイルスのワクチン接種の予約ができるシステムを構築したと明らかにした。県内22市町村がシステムに参加する。県民がスムーズに予約できるようにするとともに、自治体の予約業務を軽減させる狙いがある。
県によると、利用者はまず県ライン公式アカウント「群馬県デジタル窓口」に友だち登録する。メニューから「ワクチン接種予約」を選び、接種券番号、接種会場、日時などを入力などする。
ワクチン接種は間隔を置いて2回行う必要があるが、ラインでいずれの予約も可能という。予約は24時間受け付け、取り消しや変更もできる。
市町村によって接種計画が異なるため利用開始時期は一律に決まっていない。予約は市町村が設けるコールセンターなどでも受け付け、スマホを持たない高齢者らに配慮する。
ラインは利用者の個人情報が中国の関連会社で閲覧可能だったことを受け、総務省など一部で使用が停止されている。県の予約システムは個人情報が委託業者の国内サーバーで管理されており、情報流出リスクは低く利用可能と判断した。
22市町村は次の通り。
太田市▽沼田市▽館林市▽渋川市▽藤岡市▽安中市▽みどり市▽榛東村▽吉岡町▽神流町▽甘楽町▽嬬恋村▽草津町▽片品村▽川場村▽昭和村▽みなかみ町▽板倉町▽明和町▽千代田町▽大泉▽邑楽町