東京都北区栄町のJR東北線(宇都宮線)の線路で1日夜、男児が普通電車にはねられた事故で、死亡したのは千葉県市原市の小学5年の男児(10)と判明した。捜査関係者によると、男児は埼玉から千葉に家族で転居したばかりで、転居を拒み、行方不明になっていたという。警視庁滝野川署が詳しい経緯を調べている。
捜査関係者によると、男児は事故当日から行方不明となり、家族が千葉県警に届けていた。1日午後6時半ごろ、自宅の最寄りの防犯カメラに1人で東京方面の電車に乗る姿が写っていたという。
自宅からは貯金箱に入れていた1万円札がなくなっており、事故当時、男児はポリ袋に入れた現金約4千円を所持。埼玉の祖父母宅に向かった可能性もあるという。
事故は1日午後8時40分ごろに起きた。男児が熱海発宇都宮行き普通電車にはねられ、頭を強く打ち、搬送先の病院の死亡が確認された。
現場は尾久駅と赤羽駅の間で、約200メートル離れた場所には踏切があった。普通電車の運転士は「線路上を電車と同じ進行方向に向かって歩いていた」と話しているという。