竹中直人、直感で新作映画「ゾッキ」 8年ぶりに監督

 竹中は、「父」という短編を選んだ。父親に連れられて夜の高校に忍び込んだ幼い息子が、校舎の窓を割って校庭に落ちてきた白い幽霊と出くわす。不条理の中で父と子の複雑な心情を巧みに描く。

 「窓ガラスの破片がザクザクザクと地面に刺さるところと、白い幽霊が『えっ?』っていって振り向くところを撮りたかった」。竹中が、これを選んだ理由だ。

 無軌道な父親を演じるのはシンガー・ソングライターの竹原ピストル(44)、その恋人に歌手の倖田來未(38)、幽霊は元SKE48の松井玲奈(29)だ。竹中は相好を崩して語る。「俺、ミュージシャンが大好きなんだ。ミュージシャンが自分の映画に出てくれないと困るんです」

 監督作の公開は、8年ぶり。「企画を通すのが大変。今回も、孝之と工が乗ってくれなかったら…。映画を撮るのって簡単なことじゃない。そのときに『一緒にこれを撮りたい』って人たちがいて、奇跡的に形になる」と明かす。

 「だけど、映画監督はずっと自分にとっての夢だった。もう何年生きられるか分からないけど、これからも撮りたいですね。また、誰かを巻き込みたい」

 出演はほかに吉岡里帆、松田龍平、満島真之介、鈴木福、石坂浩二ら。

 「ゾッキ」は、2日から東京・TOHOシネマズ日比谷、大阪・ 大阪ステーションシティシネマなどで全国公開。1時間53分。

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