チアも父母も…歓喜と涙、東海大相模スタンド沸く

優勝した喜びのあまり号泣するチアリーダー=1日、甲子園球場
優勝した喜びのあまり号泣するチアリーダー=1日、甲子園球場

 10年ぶりの優勝が決まった瞬間、一塁側アルプス席からは「よっしゃ」の歓声が沸き、チアリーダーが抱き合って喜んだ。第93回選抜高校野球大会最終日の1日、東海大相模は決勝で明豊(大分)に勝利。スタンドは歓喜に包まれた。

 九回1死満塁、気迫の打撃で遊撃手を強襲、中堅へ抜けるサヨナラ安打を放った3番・小島の父、真路さん(50)は「よくやった」と、メガホンを高々と掲げて喜んだ。

 この回の先頭で三塁前に絶妙のバント安打、決勝のホームを踏んだ深谷の母、光さん(48)は「試合後、息子が号泣しているのを見て、決勝戦の厳しさと必死さが伝わってきた」と目を潤ませた。

 エース・石田の父、英生さん(45)は「昨秋の関東大会で4強に入れず、当初は甲子園に来られるとは思ってもみなかった。今は本当に感謝しかない」と男泣き、全国制覇の喜びに浸った。

 一回に見事な中継プレーで一塁走者を本塁で刺し、4四死球で好機を演出した二塁手・綛田(かせだ)の母、昌子さん(44)は「胸がいっぱい。よくここまで来てくれた」と大喜び。

 わが子のいないグラウンドを見つめながら、大塚主将の父・友英さん(49)は「深谷君が息子の分もよくやってくれた。息子には夏に戻ってきて、再び日本一をとってほしい」と静かに話していた。(岩崎滉一)