中国、ミャンマー情勢主導へ東南アジア4外相と会談 米欧排除画策 - 産経ニュース

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中国、ミャンマー情勢主導へ東南アジア4外相と会談 米欧排除画策

シンガポールのバラクリシュナン外相(左)と会談した王毅国務委員兼外相=3月31日、中国・福建省(新華社=共同)
シンガポールのバラクリシュナン外相(左)と会談した王毅国務委員兼外相=3月31日、中国・福建省(新華社=共同)

 【北京=三塚聖平】中国の王毅国務委員兼外相が2日までの日程で、東南アジア4カ国の外相を中国に招いて集中的に会談を行っている。ミャンマー情勢をめぐる対応が焦点で、中国側は、足並みが乱れる東南アジア諸国連合(ASEAN)に結束を促し、ともに内政不干渉の原則を掲げることで、米欧の介入を排除する狙いがある。

 中国側によると王氏は3月31日に福建省で、シンガポールのバラクリシュナン外相と会談。2日までにマレーシア、インドネシア、フィリピンの外相とも相次いで会談する。

 この4カ国は3月2日に開かれたASEAN特別外相会議で、「われわれの要求はクーデター発生以前に戻ることだ」(フィリピン)、「(民間人への武器使用は)弁解の余地がない」(シンガポール)などと、ミャンマー国軍への批判を強めていた。内政不干渉を原則とするASEANでは異例のことだった。

 一方、3月27日の国軍記念日の式典にはタイ、ベトナム、ラオスのみが参加。ミャンマー情勢をめぐり、ASEANが一枚岩でないことが顕在化した。

 中国の優先課題は米欧によるミャンマー情勢への干渉を防ぐことだ。米国は制裁を発表するなど介入姿勢を強めている。中国にとりミャンマーはインド洋への玄関口を確保するといった地政学上の要衝。ASEANの足並みの乱れで、米国が影響力を強める事態は避けたい。ASEAN側も欧米の制裁は懸念している。

 王氏はバラクリシュナン氏との会談で、ASEANがミャンマー情勢で内政不干渉の原則を堅持することへの支持を表明した。一連の会談を通じて4カ国に対し、内政不干渉の原則下で他のASEAN諸国との結束を促し、米欧の介入を防ぐ構えとみられる。