京都コングレスに宇都宮大生2人が参加 国際貢献の目標、明確に

京都コングレスに参加した横山友輝さん(右)と鈴木ひとみさん(大泉晋之助撮影)
京都コングレスに参加した横山友輝さん(右)と鈴木ひとみさん(大泉晋之助撮影)

 京都市で今月開かれた「第14回国連犯罪防止刑事司法会議」(京都コングレス)に宇都宮大学国際学部(宇都宮市峰町)の学生2人が参加した。将来は国際社会に貢献する仕事をしたいと考えている2人。国内外の司法・人道支援関係者の前で英語を使った発表を行った今回の経験は、自分たちの目標を明確にする良い機会になったようだ。

 コングレスは刑事司法分野における国連最大の会議で、日本開催は昭和45年の第4回以来。京都コングレスはコロナ禍中に初めて国内で開催された本格的な国際会議としても注目を浴びた。参加したのは、同学部4年の横山友輝(ともき)さん(22)と2年の鈴木ひとみさん(20)で、いずれも大学では国際法などを学んでいる。

 横山さんは法務省主催のイベントで、刑罰よりも治療に重きを置いた薬物犯罪への対応の可能性について発表した。大学で行われたワークショップで同省職員から学んだ内容を深め、同省主催のコンペを勝ち抜き貴重な機会を得た。発表後は、京都で関係者との交流も深めた。あえて取り組んだ専門外の発表だったが「さまざまな考え方を学ぶことができた」と振り返る。

 4月からは同大大学院修士課程でさらに国際的知見を広げ、将来はPKO(国連平和維持活動)に参加し「紛争後の平和を築く過程に携わりたい」と考えている。

 鈴木さんはセーブ・ザ・チルドレン主催のオンラインイベントで、国際人道法を学ぶ若者代表として登場。紛争などの脅威にさらされる子供について「国際的な支援や関心が低いのが現状だ」と指摘し、若い世代が研究を深め解決策を追求する重要性を訴えた。

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