群馬聖火リレー

俳優の町田啓太さん「こんな経験は2度とできない」

八ツ場大橋を走る俳優の町田啓太さん=31日、長野原町(代表撮影)
八ツ場大橋を走る俳優の町田啓太さん=31日、長野原町(代表撮影)

群馬県内2日目となった聖火リレーは、草津温泉の名所・湯畑で長野五輪にスキーノルディック複合で出場した荻原次晴さんの聖火を、長野五輪など3つの冬季五輪に出場したスピードスケートの黒岩敏幸さんが引き継ぐ豪華リレーが見られるなど、著名人が沿道の声援を受けて走った。

郷里を走った荻原さんは「幼いころ、駆け回った湯畑をトーチを手に走れるなんて最高、感無量」と振り返り、長野市内を走る予定の兄、健司さんに「この思いを伝えます」と語った。スピードスケートでは敏幸さんと同郷の黒岩彰さんも藤岡市を走り、「大勢でつなぐ重みを感じました」。

前日の前橋市内でも、1956年の冬季五輪男子回転で日本人初のメダルを獲得した猪谷千春さん(89)がアンカーをつとめ「赤城山でスキーの技術を磨いた。その故郷を走れて光栄。最高に幸せだった」と感無量の様子だった。

一方、東吾妻町出身の俳優、町田啓太さんは八ツ場ダムを横切る八ツ場大橋を走って聖火をつなぎ、「こんな経験は2度とできないので、本当に光栄。転ばずに走れました」。人気俳優だけに橋の一角からは、ファンとみられる一団の大きな声援が飛んでいた。

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