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朝晴れエッセー

ブレーメンの画楽隊・3月31日

コロナ禍の中で唯一の外出先だった絵画教室が、先生の急な入院で3カ月お休みになった。そこで絵筆より口の方がよく動く4人がわが家に集合。

1回目、まずは名前を決めようと大きくでた。半日がかりでやっと決まった。「ブレーメンの画楽隊」だ。山あり谷ありの人生をかいくぐって絵筆を握れる4人に、ブレーメンの物語はピッタリだ。

2回目、マスク昼食、コーヒータイム、やっと共同制作のキャンバスに下塗り開始、1時間頑張った。待望のお茶タイム、アッという間に5時、次回はそれぞれ自分の動物のデッサンをしてくること。私は長い耳とやさしい目のロバが宿題だ。

動物園に行くのは寒いし、アイパッドで検索だ。大きな声で「ロバの写真」と言うと「認識しました」。待っていると、何だコリャ、私がいっぱいいるではないか。

ずらりと並んだ老婆(ろうば)の写真。

これは、これは、久しぶりに1人で笑いコロゲた。あちらから一人暮らしの私へのサプライズかな。今度は「動物のロバの写真」と言い直して、ただ今一生懸命デッサン中だ。

ブレーメンの画楽隊展、開けるといいなあ4人の老婆で!(アッ失言、心はいつも青春でした)。何歳でも、どんなときでも、何かを始めるとおもしろいこともついてくる。久しぶりに思い出したこのワクワク感。

見えないもの、小さな幸せ、大切なものをないがしろにしてきた人間に、コロナが気づかせてくれたのかもしれない。

太田八重子 79 兵庫県宝塚市