大阪の半グレ摘発、昨年は350人超 繁華街など警戒強化 

 犯罪行為を繰り返す不良集団「半グレ」について、大阪府警が令和2年に摘発した人数が過去最多の約350人にのぼることが、府警のまとめでわかった。日本有数の繁華街を抱える大阪は有力な半グレが複数暗躍し、暴力団との関係が指摘されてきた。府警は2年度から半グレの専従捜査班を設置するなどの取り組みを行っており、成果が現れた形だ。

 府警によると、2年に摘発されたのは、前年より約40人多い約350人。罪種別にみると客引きや窃盗、売春関連、恐喝が多く、それぞれ約40人だった。このうち売春関係は前年の摘発はほとんどなく、客引きや恐喝も前年より倍増した。

 半グレをめぐっては、府警が平成30年から「拳月(けんむん)グループ」など有力なグループの幹部らを相次いで摘発。令和元年からは刑事だけでなく生安、交通など各部門の垣根を越えて対策会議を開き、情報共有を強化した。さらに2年からは捜査4課に専従班を設置し集中的に半グレの摘発に取り組んできた。

 とりわけ大阪の2大繁華街の一つ、キタが管内にある曽根崎署では、令和元年8月から独自にプロジェクトチームを設置。これまでに半グレが関わっているとみられるガールズバーなど10軒以上を閉店させた。管内のぼったくり被害の相談は令和元年に120件だったが、2年は15件と激減。新型コロナウイルスの感染拡大で人出が減ったことも影響しているとみられるが、「成果は着実に出ている」(同署)という。

 府警組織犯罪対策本部は「半グレは有力グループを摘発しても離合集散を繰り返し、残党が新たなグループを作って活動する。今後も実態把握を進め、大阪に根付かせないよう積極的に取り締まりたい」としている。

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