囲碁の日本棋院でプロ棋士になった8人に30日、新入段免状が授与された。東京・大阪・名古屋の各地区ごとに実施されたプロ試験で合格した5人のほか、女流棋士3人に小林覚理事長から1人ずつ「初段」の免状が渡された。
中●(=さんずいにウかんむりに眉の目が貝)孝ノ輔初段は「世界で活躍できる棋士になりたい」と話し、並木響(なみき・ひびき)初段は「囲碁を知らない人に楽しさを伝えられるような動画を作るなど、普及にも力を入れたい」とユーチューバーとしての活動にも意欲を示した。また、金艶(きん・えん)四段を母にもつ徐文燕(じょ・ぶんえん)初段は「女流棋戦でタイトルを取れる棋士になりたい」と語った。
仲邑菫二段(12)より年上の後輩8人は、2年先に入段している最年少棋士の背中を追いかける。
会社なら入社式にあたる免状授与式は例年、前年の成績優秀者を表彰したり、囲碁普及に貢献した愛好家や財界人に感謝を伝えたりする日本棋院最大の行事「合同表彰式」の一部として実施される。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、昨年に続き家族ら限られたなかでのお披露目になった。
●〇新入団棋士は次の通り〇●
竹下凌矢(15) =東京本院(夏季)採用
田中佑樹(15) =東京本院採用
並木 響(18) =東京本院採用
中●(=さんずいにウかんむりに眉の目が貝)孝ノ輔(20)=中部総本部採用
三戸秀平(14) =関西総本部採用
徐 文燕(16) =女流特別採用
安田明夏(18) =女流特別採用推薦
鈴川七海(17)=女流特別採用推薦
(敬称略)