自由社の中学歴史 再申請で合格 3年度採択目指す 教科書検定

高校教科書の検定結果とあわせ、30日に再申請での合格が公表された自由社の中学校歴史教科書は、昨年に合格した他社版よりも1年遅い令和3年度中の採択を目指す。ただ、4月から他社の新しい教科書の使用が始まるため、それから間もない段階で自由社版に採択替えをする自治体や私立校が現れるかは不透明だ。

自虐史観からの脱却を目指す「新しい歴史教科書をつくる会」が主導する自由社版は、昨年3月に結果が公表された中学校の教科書検定で、規定の割合を超える405件の欠陥箇所(検定意見)が指摘された。そのため、同年度内に再申請ができない「一発不合格」となり、同6月に検定の再申請が出されていた。

今回の検定では83件の検定意見が付けられ、全て修正された。中には不合格時と同じ記述で、再び同じ内容の検定意見が付けられた箇所もあった。不合格となった検定を「不正だ」と反発している同会は、今回については「持論を曲げない範囲で修正した。悔しい部分もあったが、結果は了としたい」と語った。

また、厳しい結果が予想される採択について「各地で既に使われている教科書と自由社版の一対一の比較になるので認知してもらいやすい。一つでも多く採択してもらいたい」とした。