紀平「足に力が入らない」 調整不足、エース崩れる

女子で7位の紀平梨花のフリー=ストックホルム(ISU提供・ゲッティ=共同)
女子で7位の紀平梨花のフリー=ストックホルム(ISU提供・ゲッティ=共同)

 まさかの結末だった。26日のフィギュアスケートの世界選手権。紀平は、4回転サルコーの大技を回避したが、ミスが相次ぎ、126・62点のフリー9位。SP2位の好位置から崩れて表彰台も逃し、「自分の調整力が足りなかった」と肩を落とした。

 演技する夜の時間帯に、体の調子を合わせることができなかったという。出番が回ってきたときには「体が寝ている状態で、足に力が入らなかった」。得点源となるトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を2本入れる構成で挑んだが、1本目は2回転半になり、2本目は転倒。スピンやステップもキレがなく、「(悪かった)理由はたくさんあるけど、克服できることだった」と悔やんだ。

 ロシア勢に対抗すべく、この1年は4回転サルコー習得に精を出してきた。2連覇した昨年末の全日本選手権で初めて成功させ、今大会でも日本のエースとしての好演技が期待されていた。それだけに、演技を終えた紀平は気まずそうにリンクを後にし、取材エリアでは「申し訳ない気持ち」と繰り返した。

 来季は北京冬季五輪シーズンとなる。出場3枠は坂本とともにつかんだ。「一から本気でやり直したい。何もかも追い込まないといけないなと思った」。苦い経験を糧に再起を誓った。

(久保まりな)