神戸に外来バッタ、女子高生が発見 コンテナに紛れ上陸か (1/2ページ) - 産経ニュース

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神戸に外来バッタ、女子高生が発見 コンテナに紛れ上陸か 

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 神戸市立六甲アイランド高校(神戸市東灘区)の自然科学研究部の生徒が、神戸港内にある地元の人工島・六甲アイランドで国内未確認のバッタを発見した。アジアに分布する外来種といい、神戸港に持ち込まれた海外からの貨物コンテナに紛れて上陸した可能性がある。海外ではこのバッタによる農作物の被害も確認されており、行政関係者は「繁殖が広がる前に押さえ込みたい」と危機感を示す。(中井芳野)

 見つかったバッタは、赤色の脚が特徴のバッタ科ツチイナゴ亜科の昆虫(学名Chondracris rosea)。パキスタンや中国、台湾などに広く生息しているが、国内では確認されていなかった。

 同校自然科学研究部の女子生徒3人が昨年8月、六甲アイランド内の野鳥園で水質調査をして帰る途中、歩道脇の茂みで体長約8センチのバッタを発見した。頭部に入っているクリーム色の2本の線や、一般的なショウリョウバッタよりも大きく濃い緑色の特性に気づき、いったんは網で捕獲して観察していたが、跳びはねて逃げてしまった。

 その後、撮影したバッタの写真を専門家に調べてもらうと、国内初確認だったことが判明。昆虫専門誌「月刊むし」(むし社)の1月号に掲載され、瞬く間に注目が集まった。

 このバッタは、海外ではイネやサトウキビなどを食い荒らす農作物の被害も報告され、インドでは綿を食い荒らすイナゴとして「cotton(コットン) locust(ロカスト)」(綿イナゴ)と呼ばれており、神戸市も本格的な情報収集を始めた。

 ■国内定着を懸念

 発見場所は神戸港のコンテナヤードからわずか300メートル。部活顧問の岩本哲人(てつじ)教諭(65)は「海外のコンテナに紛れ、上陸した可能性もある」と話す。国際物流網の発展に伴い、近年は外来種の国内上陸が急増。特に生態系などに被害をもたらすおそれのある種は「特定外来生物」として国が指定しており、昆虫だけで25種に及ぶ。侵入経路は、空路や航路で運ばれてくる海外のコンテナ荷物経由が多いとされる。