ラフな格好で取材することも多い担当記者が、そろってスーツを着る。プロ野球の開幕とは、そんな特別な日である。野村克也監督は赤色の勝負パンツをはいて臨んだ。星野仙一監督は宿敵巨人と敵地東京ドームで対戦し、試合中に血圧が上がりすぎたことがある
▶プロ野球は26日夕、コロナ下で2年目のシーズンが始まる。政府や自治体の営業時間短縮要請に対応するため、試合は九回で打ち切り。延長戦がない分、救援投手や代打を積極的に起用できる。控え選手層が厚いチームほど、有利だ。引き分け狙いの戦略も考えられ、指揮官の采配が注目される
▶ともあれ、選手や観客に大規模なクラスター(感染者集団)が発生することなく、シーズンを「完走」してほしい。注目のドラフト1位ルーキー、佐藤輝明内野手はどんな活躍を披露してくれるだろうか。そういえば、前回の東京五輪が開かれた昭和39年にセ・リーグを制したのは、阪神だった。期待がふくらむ。