山崎紘菜(やまざき・ひろな)(26)が、「映画 モンスターハンター」で米ハリウッド進出を果たした。「バイオハザード」シリーズの監督、ポール・W・S・アンダーソンの新作で、日本の有名なゲームソフトの世界観を原作にしたアクション大作だ。撮影を通じ「人としてのあり方も学んだ」という山崎に話を聞いた。(石井健)
「モンスターハンター」シリーズのうち「モンスターハンター:ワールド」が題材。主演は「バイオハザード」シリーズ同様、監督の妻で女優のミラ・ジョヴォヴィッチ。ジョヴォヴィッチが演じる特殊部隊のベテラン隊員が異世界に迷い込み、モンスターたちと戦う。
山崎は異世界でモンスターを狩るチームの一員で、「受付嬢」と呼ばれるキャラクターを演じている。映画が始まると最初に登場するので注目だ。
「出演のお話をいただいたときは、海外の作品なので実感がありませんでした。もしかしたら『やっぱり嘘でした』といわれるのではないか。南アフリカの撮影現場に着くまでドキドキしていました。すごく重要な役を任せていただいたと思っています」
タイのアクション俳優、トニー・ジャーらが共演。撮影現場は国際色豊かだったが、「出演者、スタッフ全員のお母さんみたいだった」というジョヴォヴィッチを中心に和気あいあいとしていたという。
「今回の撮影を通じて、世界のさまざまな場所に仲間や大事な人ができました。世界の出来事はもうひとごとではなく、そこにいる人々の葛藤、苦痛を感じ取れるようになりました。女優である前に人としてどう生きるか。そこは、大きく成長できたのではないかと思っています」
公開中の映画「ブレイブ-群青戦記-」でヒロインを演じ、テレビでも4月からドラマ「ネメシス」に出演する。活躍が続く。
「コロナ禍で、今年もチャレンジが難しい状況でしょう。でも、私はだからこそ歩みを止めたくない。ゆっくりでもいいから歩みを止めないことが、今年のテーマです」
〈やまざき・ひろな〉 平成6年生まれ、千葉県出身。第7回「東宝シンデレラ」審査員特別賞。24年「僕等がいた」で映画デビュー。「海辺の映画館-キネマの玉手箱」など大林宣彦監督や三池崇史監督の作品にも多数出演。英語検定2級、中国語検定3級。
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26日から東京・TOHOシネマズ日比谷、大阪・TOHOシネマズ梅田などで全国公開。1時間43分。米日中独合作。