ロシア反体制派ナワリヌイ氏、体調悪化 刑務所で弁護士が接見

モスクワの裁判所に出廷したナワリヌイ氏=2月2日(モスクワ市裁判所提供、タス=共同)
モスクワの裁判所に出廷したナワリヌイ氏=2月2日(モスクワ市裁判所提供、タス=共同)

 ロシアの反体制派ナワリヌイ氏の弁護士は25日、モスクワの東方ウラジーミル州の刑務所に収監されているナワリヌイ氏が背中や右足に強い痛みを抱え「体調が極めて悪化している」と明らかにした。刑務所での接見後に独立系メディア「ドシチ」に語った。

 ナワリヌイ氏はモスクワの東方約100キロの刑務所に収監されている。弁護士によると、右足がまひして座ることも困難な状態。刑務所当局は医師に診察させて鎮痛剤を与えているが、効果がないという。

 刑務所では「逃亡の恐れがある囚人」と指定され、毎夜1時間おきに看守が房内に入り、声を出して「存在確認」するため、ほとんど眠れないという。弁護士は「事実上の拷問」だと批判した。

 ナワリヌイ氏は弁護士を通じ、適切な治療を受けられるよう刑務所当局に正式に要求した。また、著名な作家や芸術家、ジャーナリストら150人以上が同氏の刑務所での待遇改善を求める請願書に署名した。(共同)

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