スピードスケート女子短距離 頭角現す若手2人 北京五輪へ「いいレース」

スピードスケート女子短距離 頭角現す若手2人 北京五輪へ「いいレース」
スピードスケート女子短距離 頭角現す若手2人 北京五輪へ「いいレース」
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スピードスケートは3月の長根ファイナル(青森県八戸市)で今季の主要大会が終了した。日本連盟は新型コロナウイルス禍での選手の海外派遣を見送り、国際大会に出場しない異例のシーズンとなったが、そんな中、女子短距離で頭角を現してきたのが稲川くるみ(大東大)と山田梨央(直富商事)の2人だった。日本女子の個人種目は小平奈緒(相沢病院)と高木美帆(日体大職)の2枚看板が牽引(けんいん)してきたが、来年の北京冬季五輪に向け、ニューフェースの活躍に期待がかかる。

長根ファイナルの女子500メートルで稲川が成長を感じさせたのは最初の100メートルだった。通過タイムは10秒39。これは主要選手が出場した今季の6大会で、スタートに定評がある辻麻希(開西病院)が全日本選抜八戸大会でマークした10秒38に次ぐタイムだ。

「(100メートルが)自己ベストだったので焦ってしまった」。その後に滑りが乱れ、目標としてきた37秒台には届かなかった。それでも今季の6大会で4度目の表彰台となる2位。「いいレースだった」と手応えを口にした。

昨季はけがに苦しんだ。今季は「けがなく終わること」が目標だったが、「自分は思った以上に貪欲だと知った」という。

「何かしなきゃ」「もっと速くならなきゃ」-。レースを重ね、結果が出るとさらにその先を求める気持ちが止まらなくなった。空回りすることもあったが、少しずつ前に進み「来年に向けた土台はできた」といえる状態で北京五輪のプレシーズンを終えた。

いまはまだ、自身の滑りの強みを見つけることができないという21歳にとって「五輪はそびえ立っている山という感じ」。それでも目標はもちろん北京。「ヘリコプターで行きたい。歩くと追いつかないので」。オフシーズンのトレーニングから、しっかり自分と向き合うつもりだ。