共産党愛知県委員会は25日、4月の名古屋市長選で、新人の市議、横井利明氏(59)=自民党を離党=を自主支援すると発表した。独自候補は擁立しない。現職の河村たかし氏(72)に対抗するため、横井氏を支援する自民党、旧民主党系、公明党各会派と足並みをそろえる。
共産党が自民党出身の候補を支援するのは異例。名古屋市役所で記者会見した県委員会の石山淳一書記長は、河村氏が支援した、大村秀章知事のリコール(解職請求)運動での署名偽造事件などに触れ「河村市長の再選を阻止し、壊された民主主義を取り戻す点で横井氏と一致した」と述べた。