紀平、2位発進「ジャンプ降りられた」 世界フィギュア女子SP

女子SPで2位の紀平梨花=ストックホルム(ゲッティ=共同)
女子SPで2位の紀平梨花=ストックホルム(ゲッティ=共同)

 フィギュアスケートの世界選手権は24日、女子ショートプログラム(SP)が行われ、紀平梨花(トヨタ自動車)は79・08点で2位につけた。

 トップと僅差のSP2位発進にも、紀平は「100%とはいえない」と反省が口をついた。それでも、初出場だった2019年世界選手権でかなわなかった表彰台を射程圏内に捕らえ、「3つのジャンプを降りられたのはよかった」と及第点を与えた。

 初めてという無観客で最終滑走という重圧を物ともしなかった。「大きな舞台で緊張しないか心配だったが、しっかり集中できた」。冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を着氷すると、フリップ-トーループの2連続3回転、最後の3回転ルッツも大きなミスなく降りた。見せ場の片手側転も華麗に決め、演技後は右手で拳を握った。

 昨年末の全日本選手権で2連覇を果たした後、今年2月初めから約1カ月間、標高約1800メートルの米コロラドスプリングズで高地合宿を遂行。全日本で初成功した4回転サルコーや得意の3回転半の調子を上げてきた。不安材料だったスケート靴も新調し、「アクセルもサルコーも、跳びにくくはない靴を用意できた」と表情は明るい。

 フリーも、複数の4回転を駆使するSP首位のシェルバコワ、同3位のトゥクタミシェワらロシア勢との争いになりそうだが、紀平のカギを握るのは4回転サルコーだ。「一つミスが出ると、どどどっとミスが出る。集中しないとどうなるかわからない」という難易度の高いプログラムで、日本女子のエースは「ノーミスの演技を目指して頑張りたい」と挑む。(久保まりな)