旧宮家復帰など10項目、専門家ヒアリング 有識者初会合、座長に清家氏

「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議」に関する有識者会議の初会合に臨む菅義偉首相ら=23日午後、首相官邸(春名中撮影)
「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議」に関する有識者会議の初会合に臨む菅義偉首相ら=23日午後、首相官邸(春名中撮影)

 政府は23日、安定的な皇位継承の在り方を検討する有識者会議の初会合を首相官邸で開いた。6人の有識者メンバーの中から互選で清家篤前慶応義塾長が座長に就任。旧宮家の男系男子の皇籍復帰や養子縁組に関する考え方など計10項目について、4月8日の次回会合から法律や文化、歴史などの専門家に対するヒアリングを開始すると決めた。

 菅義偉首相は会合で「議論いただくのは国家の基本に関わる極めて重要な事柄だ。十分に議論し、さまざまな考え方を分かりやすい形で整理していただきたい」と述べた。政府は6月に会期末を迎える今国会中にもヒアリングを終え、成果を取りまとめて国会に報告したい考えだ。

 ヒアリングでは、皇統に属する男系男子について、養子縁組を可能とすることや、新たに皇族とすることについて意見を聞く。

 さらに、内親王や女王に皇位継承資格を認める▽皇位継承資格を女系に拡大▽内親王や女王が婚姻後も皇族の身分を保持▽婚姻後に元女性皇族が皇室活動を支援-といった論点についても考え方を聴取する。

 加藤勝信官房長官は23日の記者会見で「男系継承が古来例外なく維持されてきたことの重みなどを踏まえながら、慎重かつ丁寧に検討を行う必要がある」と語り、男系継承の重要性を重ねて強調した。

 有識者会議は、平成29年成立の譲位特例法の付帯決議が、安定的な皇位継承の在り方を速やかに検討するよう政府に求めたことを受けて設置された。